不良セクターがあるHDDを修復する方法

不良セクタとは何ですか?ハードディスクに不良セクタが発生した時の修復方法は何ですか?この記事では、最高の無料クローニングソフトウェアAOMEI Backupper Standardで不良セクターがあるHDDを修復しましょう~

Akira

By Akira 最後の更新 2023年01月30日

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実例:HDDに不良セクターがある

 

つい最近、ノートパソコンの調子がおかしいんです。一部のファイルを読み取れなくて、ブルースクリーンがよく発生します。調べてみると、HDDに不良セクターが出ていたみたいです。それで、Samsung 840 EVO SSDを購入して換装すつもりです。
しかし、Samsungの移行ソフトウェアを使用してHDDからデータを新しいSSDにクローンする時、不良セクターがあるのでデータを移行できないというエラーメッセージが出ました。SSDにOSをクリーンインストールせずに今のデータをHDDに丸ごと移行する方法がありますか?

- Yahooからの質問

多くのユーザーが上記の問題に遭遇することがあります。HDDに不良セクターが生じた場合、コンピューターは正常に動作しません。システムの読み込み、再起動、シャットダウンに時間がかかる場合があり、個人データにアクセスできない場合もあります。この場合、HDDの不良セクターを修復または交換し、ファイルまたはOSを新しいディスクにクローンする必要があります。

ディスクのセクターと不良セクターについて

セクターとは

磁気ディスクや光学ディスクなど、コンピュータの記憶装置に用いられる円盤(ディスク)状の記憶媒体(記録メディア)における最小の記録単位を「ディスクセクタ」と呼ばれています。一つのセクタあたりの記憶容量(セクタサイズ)は512バイトから2048バイト(2KB)までの場合は多いのです。だから、パソコンのディスクにデータを保存する場合は、連続の複数セクターを用いて保存することになります。

不良セクターとは

不良セクター

セクターはディスクの最小の記録単位ということが分かりました。ゆえに、不良セクターは壊れたセクターで、記録できない記録領域のことを指します。

ファイルをディスクに保存することは、複数のセクターを連続的に利用しているので、その中の1つのセクターが壊れるようになる場合、ファイルも破損になって開かないようになることも多いのです。

このような場合、ハードディスクをフォーマットするか、交換するユーザーは少なくないと思いますが、論理的な不良セクターによるハードディスク障害は実際に修復できます。修復後、パソコンを正常に使用することもできます。

HDDに不良セクタが発生する原因

不良セクタの発生原因については、主に以下の3つが考えられます。

❶HDD(ハードディスク)の初期不良

不良セクタは工場出荷時から必ず存在します。現在のHDD製造技術では不良セクタを0にすることはできません。ただ、出荷時の不良セクタは読み書き時のスキップ処理で原則回避可能です。一般的な初期不良と違って、直ちにトラブルに結びつくわけではありません。

❷HDD(ハードディスク)のヘッド破損

経年劣化・熱・磨耗・衝撃が原因でHDDの磁気ヘッド(データの読み書き部分)が破損すると、読み書き時にプラッタ(データ記録面)と接触しやすくなり、最悪の場合「スクラッチ」と呼ばれる傷を付けてしまいます。このプラッタに付いた傷は、全て読み込めない「不良セクタ」となります。

原則この部分からデータを読み込むことはできません。また、ヘッド破損によって発生する不良セクタは広範囲に及ぶことが多いため、HDDのデータ障害では最も修復が難しい「重度物理障害」に区分されています。

❸磁性体の劣化

不良セクタは、基本的にプラッタに塗布されている磁性体が劣化、もしくは剥離することで発生します。HDDは消耗品なので、いつかは寿命がきてしまいます。磁性体は、経年劣化で徐々に磁性が低下していき、いずれ不良セクタとして読み込めなくなります。

★以下のような場合には、不良セクタが発生するかもしれません。
突然パソコンの電源を切る
データ読み書き中のシーク動作に不具合がある
本体に対しての衝撃・振動などにより、物理的にハードディスクが損傷している
マシン本体をぶつけてしまうなどの衝撃で、ハードディスクの表面自体に傷が入ってしまう
マシン上で、複数のソフトを起動し、操作していると、同時にプログラムが実行されている
マシン上で同時に実行されているプログラムの競合により、論理的にハードディスクが損傷している
......

不良セクターがあるHDDを修復する方法

正しい対策をとる限り不良セクターは本当にひどいわけではありません。ここでは2つの効率的な方法があります。

1. WindowsのCHKDSKユーティリティーでHDDを修復する

WindowsのCHKDSKユーティリティーでお使いのHDDを部分的に修復することができます。CHKDSKを実行する前に、すべての復元可能なデータを復元しておくのをお勧めします。その後、次の手順でHDDを修復してみます。

1. Windows 10の場合はスタートボタンを右クリックして、ポップアップメニューから「Windows PowerShell (管理者)」をクリックします。Windows 7ではWindowsキーを押すとスタートメニューが開き、検索ボックスにcmdと入力し、出ている検索結果に「コマンド プロンプト」を右クリックして「管理者として実行」をクリックします。

管理者として実行

2. 「chkdsk /f /r /x E:」を入力し、Enterを押して修復プロセスを実行します(Eは不良セクターのあるパーティションのドライブレター)。

chkdsk

完了したら、HDDの不良セクターが修復されているかどうかを確認します。修復した後、このHDDをこれから続いて使用することをやめたほうがいいです。少なくともデータを他のドライブにクローンすることをお勧めします。

2. 不良セクターのあるHDDを別のドライブにクローンする

CHKDSKを使用することの欠点は、壊れかけるディスクを完全に壊す可能性があります。また、HDDの修復は時間がかかる作業です。したがって、信頼できるフリークローンソフト--AOMEI Backupper Standardで不良セクターを含むHDDを別のドライブにクローンすることをお勧めします。このソフトは、Windows 11、10、Windows 8.1/8、Windows 7、Windows Vista、およびXPをサポートします。

また、この強力なソフトウェアを使って、データディスクをクローンすることができます。システムディスクをクローンしたい場合、またはシステムのみをクローンしたい場合、AOMEI Backupper Professionalにアップグレードできます。ちなみに、ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)テクノロジでは、クローン作成プロセスによって作業が中断されることはありません。

次に、AOMEI Backupper Standardをインストールして実行します。数回のクリックでコピーを完成します。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP
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ヒント:まずはターゲットHDD/SSDをパソコンに接続します。クローン作成後、ターゲットディスクは上書きされます。重要なデータがある場合は、事前にディスクをバックアップする必要があります。

1. AOMEI Backupper Standardを起動して、「クローン」をクリックして、「ディスククローン」を選択します。

ディスククローン

2. ソースディスクを指定します。「次へ」をクリックします。

ソースディスク

3. ターゲットディスクを指定して「次へ」をクリックします。

ターゲットディスク

4. この「操作概要」の画面でクローン元とクローン先の情報を確認できます。次に、「開始」をクリックして不良セクターのあるディスクのクローンを作成します。

ヒント:「パーティションを編集」をクリックすると、「パーティションのサイズを変更せずコピー」、「各パーティションに未使用領域を追加」(推薦)、「パーティションのサイズを手動で変更」を選択できます。最後の二つの機能を利用したい場合は、AOMEI Backupper Professionalにアップグレードしてください。

パーティーションを編集

操作概要

ヒント:
セクター単位のクローン」は使用されているかどうかにかかわらず、プログラムが全てのセクターをクローンすることを意味します。従って、ターゲットディスクはソースディスクより大きなサイズを持つ必要があります。
ターゲットディスクがSSDの場合は、「SSD 4Kアライメント」をクリックしてSSDを最適化し、SSDの読み書き速度を向上させることができます。
古いHDDに不良セクターがほとんどなく、修復可能な場合は、HDDを再フォーマットし、クローン作成後に2番目のストレージとして使用できます。
起動順序を変更して、新しいディスクから起動します。

まとめ

AOMEI Backupper Standardは、簡単な手順と直感的なインターフェースで不良セクターがあるのディスクをクローンする問題を解決するのに役立ちます。その上、このフリーソフトはディスクの復元、パーティションのクローン、パーティションのバックアップなどの実用的な機能も提供しています。必要に応じて、このソフトをダウンロードして、それらの機能を使って便利な生活を送りましょう。

ご参考になれば、幸いです。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールは:[email protected]

最後!問題を解決しておめでとうございますヽ(〃'▽'〃)ノ☆!

Akira
Akira· 編集者
Akiraは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。