壊れたHDDからデータを取り出す/クローンする方法

故障したハードディスク(HDD)を捨てて、新しいハードディスク(HDD)に交換したいこと、或いは壊れたHDDをクローンしてデータを取り出すことが、AOMEI Backupperを利用して簡単に実現することができます。

Akira

By Akira 最後の更新 2023年05月18日

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故障の種類(HDDの物理障害・論理障害とは)

壊れたHDDからデータを取り出す/クローンする前に、まずHDDの故障を理解しましょう。HDDの故障には下記の2つの種類があります。

1. 物理障害とは

物理障害とは、HDDが物理的に壊れてしまった/HDD本体が故障した事によって生じる障害のことです。物理障害が起きる原因は衝撃/振動/落下/経年劣化/停電/落雷/水没/熱暴走などが考えられます。

物理障害

2. 論理障害とは

論理障害とはHDD自体には問題が無い・故障していない状態であるものの保存データの破損やプログラム上の問題によって生じる障害のことです。論理障害が生じる原因にはファイルシステムの破損/プログラムファイルの破損/誤動作によるフォルダやファイルなどのデータの削除/ウイルス感染によるプログラム破壊/初期化・フォーマット作業/パソコンからHDDを取り外す際に安全な取り外しができなかった事/経年劣化などが考えられます。エラーメッセージが出てパソコンが起動できなくなることもありえます。

壊れたHDDの兆候について

場合によっては、HDDに何か問題が発生したという兆候が見られることがあります。これらの兆候には次のものがあります。

お使いのPCは、起動後にシステムがディスクチェックを要求することが非常に頻繁になります。
PCで問題が発生し、再起動する必要があるなど、ブルースクリーンオブデス(BSOD)エラーが発生します。
I\Oデバイスのエラーに関する「ジャストインタイムデバッグ」ポップアップが3回表示された後でも、PCが完全に起動するまでに25分かかりました。音楽DVDの再生中にシステムクラッシュが発生し、Windowsの起動に失敗します。
ディスクチェックツールを使用して、HDDで不良セクタが見つかります。

エラーメッセージ

これらの状態は、HDDに障害が発生している可能性があり、新しいHDDと交換する必要があります。では、故障したHDDからデータを転送する方法はなんですか?故障したHDDのクローンはこの問題を解決することができます。

壊れたHDDに対処するためのアドバイス

クローンを作成する前に、HDDに実際に障害が発生していないかどうかを確認します。次の方法を使用してください。

1. ケーブルと電源を確認します。Windows PCがHDDを認識しない場合は、HDDをマザーボードに接続しているケーブルと電源装置を確認してください。ケーブルと電源を再接続して、しっかりと接続します。次に、WindowsがBIOSまたはWindowsファイルエクスプローラーでHDDを検出したかどうかを確認します。

2. HDDを別のPCに置いて、検出できるかどうかを確認します。検出できる場合は、デバイスドライバーを再インストールしてください。

3. コマンドプロンプトで不良セクタを修正します。以下のコマンドプロンプトを実行し、HDDのすべてのパーティションに対してコマンドを実行します。

chkdsk E: /f /r(HDDの論理的および物理的な問題を検出して修復します。E:はドライブ文字であり、他のドライブ文字に置き換えることができます。)

chkdsk

それでも問題が解決しない場合は、故障したHDDからデータを転送してください。

壊れたHDDからデータを取り出す/クローンする方法

HDDに障害が発生した場合、問題を解決する最良い方法は、壊れたHDDをクローンしてデータを取り出すことです。HDDのクローンとは、HDD全体を別のドライブにコピーすることです。オペレーティングシステム、アプリケーション、すべてのファイル、パーティションなどが含まれています。これはバックアップと異なり、データを復元する必要がありません。

壊れたHDDをクローンするには、強力なクローンソフトウェアAOMEI Backupper Professionalをお勧めします。Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP(すべてのエディション、32ビットおよび64ビット)をサポートします。次の2つのモードを使用して、故障したHDDを別の外付けHDDに簡単にクローンできます。

セクター単位のクローン:このオプションを選択したら、不良セクタがあっても、HDD全体をうまくクローンして、ディスク上のすべてのデータをコピーすることができます。
インテリジェントクローン:壊れたHDDのクローンを作成して、すべての不良セクターと空のセクターをスキップし、使用済みセクターのみをHDDまたはSSDにクローンできます。

デフォルトでは、AOMEI Backupは、不良セクターと空のセクターをスキップします。最初にこのソフトをダウンロードして、試してみてください。

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壊れたHDDのデータをクローンする具体的な手順

まず、クローン先のディスクをコンピュータに接続する必要があります。

デスクトップパソコンである場合、ドライブベイに余裕がある(一般的に2つ以上のドライブベイはある)ため、ハードディスク複数台搭載可能です。電源ケーブルとSATAケーブルでクローン先のHDD/SSDをパソコンに取り付けて、内蔵HDDから新しいHDD(またはSSD)へ直接クローンすることができます。ディスククローン後にクローン元のHDDを取り外して、クローンしたHDDからWindows 11/10/8/7が正常に起動できます。

ディスクの接続

ノートパソコンである場合、一般的に1つのドライブベイだけがあるため、外部からUSB-SATA変換アダプターでHDD/SSDをパソコンに接続する必要があります。ディスククローンが完了した後、クローン元のHDDをPCから取り外して、クローンしたHDDを入れ替えると、クローン先のHDDからWindows 11/10/8/7を正常起動できます。もちろん、お使いのノートパソコンにもう1つのドライブベイがあるなら、2台目のHDDやSSDを直接インストールすることもできます。

USB

ヒント:クローン先のSSDやHDDを取り付けるために、ネジ回しなどのドライバーも必要です。

次に、以下の手順に従って壊れたHDDをクローンしましょう~

手順 1. AOMEI Backupperを実行し、「クローン」タブで「ディスククローン」をクリックします。

ディスククローン

手順 2. 壊れたHDDをソースディスクとして選択し、「次へ」をクリックして続行します。

ソースディスク

手順 3. 壊れたHDDからすべてのデータを保存する宛先ディスクを選択し、「次へ」をクリックします。

ターゲットディディスク

手順 4.「開始」をクリックして、Windows 11/10/8/7で壊れたHDDのクローン作成を開始します。

操作概要

そのほか:
クローン先がSSDである場合、SSDのパフォーマンスを向上させるために、「SSD 4Kアライメント」にチェックを入れてください。
大きなディスクを小さなディスクにクローンする場合は、「セクター単位のクローン」を選択しないでください。
宛先ディスクは壊れたHDDより大きい場合、容量を最大限に活用するには、「パーティションを編集」で、「パーティションのサイズを手動で変更」または「各パーティションに未使用領域を追加」の2つオプションから、パーティションのサイズを調整できます。クローン完了後、宛先ディスクに使えない未割り当て領域がないことを確保できます。「セクター単位のクローン」と同時に使えません。

パーティションを編集

壊れたHDDがシステムディスクの場合は、クローンされたHDDを壊れたHDDと交換し、クローンされたHDDをBIOSの最初の起動デバイスとして設定して、PCを正常に起動できます。

起動ディスクを変換

補足:壊れたHDDからデータを転送する別の方法は、ディスクバックアップの機能を使用して壊れたHDDのデータをバックアップし(不良セクタをスキップ)、バックアップイメージを他のストレージデバイスに復元することです。

ディスクバックアップ

まとめ

壊れたHDDを新しいHDDにクローンしてデータを取り出すことは、故障したPCを修復する最良の解決策です。AOMEI Backupperを利用して、その直感的なインターフェースと優れたパフォーマンスにより、壊れたHDDのクローンを簡単に実行することができます。

また、このソフトを利用して、再インストールせずにWindows 11をSSDに簡単に移行することができます。Windows Serverユーザーの場合は、AOMEI Backupper Serverを使用してデータの安全性を保護してみてください。

Akira
Akira· 編集者
Akiraは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品のバックアップ&復元、クローン、同期などの機能について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。